コメント

青木 豪

――劇団☆新感線の本公演では『IZO』(2008)、『港町純情オセロ』(2011)、『ミナト町純情オセロ~月がとっても慕情篇~』(2023)、新感線以外では『斷食』(2011)、『断色~danjiki~』(2013)、『鉈切り丸』(2013)、『カチカチ山』(2020)と、新感線ともいのうえさんとも数多くの作品を創り上げてきていますが、一緒にお仕事するにあたっての魅力を教えてください。

学生時代から新感線のファンなので、『IZO』からずっと「兄貴、俺でいいんですか?」と恐縮しつつ、毎度ご期待に応えられるよう頑張っております。いのうえさんのオーダーはいつも「それをまさに今書いてみたかった」という感じなので、プレッシャーよりやる気が上回るところに、ただただ感謝しております。

――今作のオファーが来た際の感想を教えてください。

「『雨月物語』みたいな、御伽噺みたいのをやりたい」というオーダーを頂戴しました。「鬼退治でどうですか?」とお答えしたら、「いいねぇ」とご返答いただけて、大変に嬉しかったです。

――物語の発想の経緯、 また昔話っぽい、鬼が出てくるなど、物語をどういったお気持ちを込めて執筆されているか教えてください。

4、5年前に『あのよこのよ』という作品の着想を始めた頃、『酒呑童子』をベースにした鬼退治の話を書きたかったのですが、その頃『鬼滅の刃』がヒットしていて、ちょっと鬼退治を書くのに気が引けてしまい…今回ようやくチャレンジできて嬉しいです。

――公演を楽しみにしているお客様へメッセージをお願いいたします。

陰惨な中にも美しさと愛のある作品になると思います。多くのお客様に気に入っていただけたら嬉しいです。ご期待ください。