主宰・演出いのうえひでのり

コメント

今回は、OB、OG大集合の公演。これだけの劇団員が集まることは次にあるのかないのか(笑)せっかく同窓会のような公演になるので、ネタものではないが、楽しいお祭りのようにしたい、という思いから“チャンピオンまつり”としました。

そしてゲストも劇団のことをよく知ってくれている準劇団員大集合です。

小池さんは、今や堂々たる主演としての風格がただよう俳優さん。今回は、思う存分真ん中で暴れてほしいですね。太一君はなんでもできる俳優なので、これまで新感線ではやっていない新しいことをやってもらいます。そして、向井君は、お芝居も上手で本当に色々なことができるので、その上手さや色気を世間にもっと知らしめたいと思っています。

以前の公演で新感線作品のパロディをやってみたんです。自らの劇団のパロディをやるなんて⋯と、若干躊躇したんだけど、幕を開けてみればウケてて(笑)。45年も劇団をやっていると、お客さんそれぞれに思い入れのある作品があるので、そこも楽しめるように作っていきたいと思います。

45周年なので、大いなる身内ウケをやらせていただきます!

profile

(いのうえ・ひでのり) 1980年劇団☆新感線を旗揚げ。以来、劇画・マンガ的な世界観にあたかもコンサート会場に来ているようなド派手な照明と音響を用いた構成で、演劇ファンのみならず音楽ファンをも虜にしてきた。笑いに特化した活劇の“ネタもの”では脚本も手がける。時代活劇の“いのうえ歌舞伎”ではアクションとケレン味を利かせた演出に、ドラマのうねりをのせた独特の手法で、小劇場の枠を超えた新しいエンターテインメントの形として“新感線”というジャンルを確立。2017年~2018年にかけてはアジア初の360°客席が回転する劇場「IHIステージアラウンド東京」でのロングラン公演を成功させた。劇団本公演以外にも、歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』(24-25)、『近松心中物語』(18)、『熱海殺人事件』歌舞伎NEXT『阿弖流為』(15)、『鉈切り丸』『断色〜danjiki〜』『今ひとたびの修羅』(13)、『リチャード三世』(08-09)など、プロデュース公演の演出も多数手がけている。

【受賞歴】
第14回日本演劇協会賞(「髑髏城の七人」「SHIROH」の演出において)
第9回千田是也賞(「メタルマクベス」の演出において)
第57回芸術選奨文部科学大臣新人賞(「メタルマクベス」の演出において)
第50回紀伊國屋演劇賞個人賞(「熱海殺人事件」の演出において)