中島かずき

コメント

新感線創立45周年。まったくあっという間です。

ここまで続けられたのは、役者やスタッフという芝居を作る人、劇場に足を運んでくれるほかゲキ×シネや円盤、配信などで芝居を見てくれるお客さん達、それ以外にも新感線を応援してくれる人、そんなすべてのみなさんの支えがあったからです。感謝しかありません。

ということで、今回はとにかく、やるのも見るのも全部ひっくるめてお芝居が好きな人達が「あー、楽しかった」と思える芝居にしたいと思っています。 だから愚かしいほどに芝居を作るのが大好きな人間達の話にしました。江戸の芝居者達が、ご禁制を破ってでも自分達が作りたい芝居を作る話です。

劇団員全員、そして橋本さとし、羽野晶紀と、新感線オールスターズが揃いました。 そこに小池栄子さん、早乙女太一くん、向井理くんと、手練れのゲストが加わってくれます。(まだ隠し球もあります)

今までの新感線の総決算の匂いもするけど、これからの新感線のスタートダッシュにもなる。この歳でもまだまだ走り続けられる。むしろ気持ちは猛烈に爆走する。そんな舞台になると思います。お楽しみに。

profile

(なかしま・かずき) 1985年『炎のハイパーステップ』より座付き作家として劇団☆新感線に参加。座長いのうえひでのりとは高校演劇を通して知り合う。『髑髏城の七人』『阿修羅城の瞳』など歴史や神話をモチーフに物語性を重視し、複雑に絡み合う伏線を多用した脚本は、疾走感とグルーヴ感あふれる演出とあいまって劇団の代表作となっている。また、劇団朱雀『桜吹雪八百八町』(23)、『サンソン-ルイ16世の首を刎ねた男-』(23・21)、『No.9-不滅の旋律-』(24・20・18・15)、『真田十勇士』(15・13)、『ジャンヌ・ダルク』(23・14・10)、『戯伝写楽』(18・12・09)など、外部への書き下ろし作品も多数。演劇以外にもコミック原作や、【テレビ(脚本)】『封刃師』(22・ABC/EX)、『ふたがしら』(15・WOWOW)、『仮面ライダーフォーゼ』(11・EX)、【劇場アニメ(脚本)】『プロメア』(19)、『ニンジャバットマン』(18)、『クレヨンしんちゃんガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』(14)、【テレビアニメ(脚本・シリーズ構成)】『バック・アロウ』(21)、『BNA-ビー・エヌ・エー‐』(20)、『キルラキル』(13)、『天元突破グレンラガン』(07)、【配信アニメ(脚本)】『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』(25)を手掛けるなど活躍の場は広い。

【受賞歴】第47回岸田國士戯曲賞(「アテルイ」)