1987年宝塚歌劇団に入団し、95年に退団。以降ドラマ・映画・舞台・CM 等幅広く出演。近年の主な出演作品は【舞台】『広島ジャンゴ 2022』(22)、『贋作 桜の森の満開の下』『修羅天魔~髑髏城の七人 Season極』(18)、『子供の事情』(17)、【映画】『老後の資金がありません!』(21)、『私は白鳥』(ナレーション・21)、『カイジ ファイナルゲーム』(20)、『最高の人生の見つけ方』(19)、【ドラマ】『緊急取調室』シリーズ(EX・14-21)、『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』(NTV・20)、『BOSS』シリーズ(CX・09-21)、『女王の教室』(NTV・05)など。23年2月3日(金)より映画『仕掛人・藤枝梅安』が公開予定。劇団☆新感線には本作が5作目の参加となる。

天海祐希
コメント

――まずは、本日の長時間に及ぶポスター撮影のご感想について。

長くて大変ととるか、長くて楽しいととるか、ですよね(笑)。だけど「ま、これも一応撮っておこうか」ではなくて、「これもいいね」とか「そういうのもほしいな」とか、常に興味を持って言っていただけるのは、私たちとしてはうれしいことでもありますから。

――今回の衣裳やメイクは、前回の『薔薇とサムライ』の時ともイメージが違って。

前回は新米女王でしたが、今回はその数年後の話なので貫禄のある女王になっているのでは?衣裳も髪も白ですから(笑) 「こういう格好をしているところを見たい」と思っていただけるというのは、役者冥利に尽きるというものです、今回もがんばります!

――次は『薔薇サム』の続編でいきたいと聞いた時は、どう思われましたか。

「薔薇サムの続編をやりたい…」と聞いた時は、「嘘でしょ?」と思いましたよ。だってあれから12年ですよ?私も古田さんも大丈夫なんだろうかと(笑) でもね、「せっかく劇団☆新感線と天海祐希の組み合わせで公演予定があって。この数年、コロナ禍で辛い思いをした皆さんに、どうしたら元気や笑顔を届けられるか。これはやはりバーンと派手な演目が良いでしょ?そこで薔薇サムですよ。」と、口説かれたら…そりゃもう賛同する思いしかなかったです。

――特に、舞台で共演している時の古田さんの魅力を教えてください。

いろいろなものをすべて飲みこんだ状態の古田さんは鬼に金棒というか、横にいてくださったらありがたい、神様みたいな人。だけど、まだ微妙に入っていない時点での古田さんだった場合はいろいろな意味ですごーーく、ドキドキします(笑)。 でも、特に五右衛門のような破天荒な人物を演じる器のある人って、そうそういませんから。古田さんはたぶんすごく几帳面で常識人なんですけど、相反するものも持っていて、それがあるから破天荒ぶりが胡散臭く見えないというか。その上、愛嬌があって、面白くて頼りになる。今の世の中は五右衛門のキャラクターだとコンプライアンス的に肩身が狭いかもしれませんが、あくまでも可愛らしいやんちゃなので憎めないんです。今回も思う存分、甘えて欲しいなと思っています。

――新感線には、劇団としてどんな魅力を感じられているのでしょうか。

新感線の方たちの持つ人間力の高さ、そして素敵なおせっかいが大好きなんです。たとえば中学校や高校の時の同級生、それから親戚のおじちゃん、おばちゃん、甥っ子姪っ子がいっぱいいるようなところに帰ってきた感覚になる。だって、ここまでオープンに「いらっしゃーい、来てくれてありがとねー!」って言ってくれる人たち、他にいませんから。 よくよく考えると、劇団☆新感線には大体四年に一度、出演させていただいているんですよね。オリンピックイヤー並に(笑)大感謝祭、劇団☆新感線&天海祐希イヤーとなれる様に。皆様に楽しんで頂ける様に。頑張りたいと思います。

――中島かずきさんの脚本、いのうえひでのりさんの演出については、どんな想いがありますか。

中島さんは、ひとりひとりの役柄、キャラクターに対する愛情が本当に半端ないですよね。どんな人物にもきちんと、出来得る限りの起承転結を作ってくれる。変な話だけど、いるだけでいいですよ、みたいな役がないんです。そしていのうえさんは、自分がこうしたいという気持ちにこだわりや美学があり、それを形にしたいという強い意志があって。細かいところまでしっかり見ていてくれる、安心感があるんです。昔はトンがっていたらしいと聞いているんですが、私、いのうえさんが怒ったところを見たことがなくて。いつもニコニコ、というかニヤニヤしていて(笑)。時々、私のことを怖がっていることには気づいているんだけど……(笑)。

――では、お客様へ向けてお誘いの言葉をいただけますか。

この数年、皆様それぞれ本当に大変な思いをされた事と思います。 勿論、演劇界も。だからそんな事も吹き飛ばせるくらいにお祭り騒ぎの様な作品になれば…と思っています。皆様、是非とも奮ってご参加くださいませ! 個人的なことですけれど富山県は私の父方の田舎なので、そこでこの『薔薇サム2』の初日を開けられることはなんだか故郷に錦を飾る気分でもあって。みんなで元気にそこからスタートし、誰一人欠けることなく新潟、大阪をまわって東京で大千穐楽を迎えられたらと心から願っています。

Profile1987年宝塚歌劇団に入団し、95年に退団。以降ドラマ・映画・舞台・CM 等幅広く出演。近年の主な出演作品は【舞台】『広島ジャンゴ 2022』(22)、『贋作 桜の森の満開の下』『修羅天魔~髑髏城の七人 Season極』(18)、『子供の事情』(17)、【映画】『老後の資金がありません!』(21)、『私は白鳥』(ナレーション・21)、『カイジ ファイナルゲーム』(20)、『最高の人生の見つけ方』(19)、【ドラマ】『緊急取調室』シリーズ(EX・14-21)、『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』(NTV・20)、『BOSS』シリーズ(CX・09-21)、『女王の教室』(NTV・05)など。23年2月3日(金)より映画『仕掛人・藤枝梅安』が公開予定。劇団☆新感線には本作が5作目の参加となる。