1997年1歳半で初舞台を踏み、その後も劇団の看板俳優としてキャリアを積む。代名詞となっている鮮やかかつ洗練された唯一無二の殺陣、美しい日舞やダンスは多くの人を魅了。個性的な役から正統派な役まで幅広いジャンルを演じている。近年の主な出演作品は、【舞台】『BANANA FISH The Stage-前編-』『陽だまりの樹』(21)、『劇団朱雀 復活公演』(19-20)、『八王子ゾンビーズ』『遙かなる時空の中で3』(18)、『あずみ~戦国編~』(16)、『南の島に雪が降る』(14)、『里見八犬伝』(12)、【映画】『八王子ゾンビーズ』(20)、【ドラマ】『べしゃり暮らし』(EX・19)、『警視庁・捜査一課長』(EX・18)など。劇団☆新感線には、『蒼の乱』(14)、『偽義経冥界歌』(19-20)、『狐晴明九尾狩』(21)に続いて4度目の参加となる。

早乙女友貴
コメント

――『薔薇サム2』への出演のお話を聞かれて、まずどう思われましたか。

逆に「えっ、また出ていいんですか、そんなに出してもらって大丈夫ですか?」って思いました(笑)。あと、古田さんとは初共演ですから「やっとやれるんだ!」と、素直にうれしかったです。今まで、一緒に飲みに行ったことしかなかったので。そして天海さんとは、僕が初めて新感線に参加させてもらった『蒼の乱』以来ですから9年ぶりにご一緒できるのがとても楽しみです。

――台本は読まれましたか。

まだ一度、チラッと読んだだけなんですが、僕はまたしても頭の悪い子の役みたいです(笑)。なぜか五右衛門に憧れている、バカ王子で。だけど、今回は戦っている印象がそれほどない気がするんですが、ただ油断だけはしないようにしておこうと思っています。だいたいいつも、稽古に入ってからアクションシーンが増える傾向にあるので。

――改めて、劇団☆新感線の舞台に混ざる面白さとは。

僕はそもそも、自分たちでやっている劇団外の、つまり大衆演劇以外の舞台で初めて観たのが新感線だったので。だから以前に古田さんと一緒に飲んでいて「殺陣って、誰に教わったの?」という話になった時にも話したんですけどね。よく聞かれるんですけど、僕も兄も特に誰からも教わらずに独学でここまでやってきたんです。でも、強いて言うなら、ある意味で殺陣の師匠は古田さんなんですよ、と。だって僕らは新感線の舞台でやっていた、古田さんの殺陣を見てカッコイイ!と思って、自分たちなりに研究してひたすら練習してきたので。こんなにカッコイイことをやっている集団があったんだというのは、当時の僕からしたら大きな出会いでしたし、もしも新感線の舞台を目にしていなかったら、たぶん殺陣というものもここまでは追求してやっていなかった可能性もありますし、そうなると今の僕たちがあるかどうかもわからない。だからものすごくでかい存在ですし、そこに関わらせてもらえるということは本当にうれしいし、ありがたいなという気持ちです。

――友貴さん演じるマクシミリアン・ド・ラブズブールは、高田聖子さんが演じる女王、マリア・グランデの息子ですね。親子関係の役は。

聖子さんの息子なんて、初めてです。

――ああいうお母さんは、どう思いますか。

圧があり過ぎてイヤでしょう!(笑) 聖子さんと親子というのも面白そうですけど、今回は(村木)よし子ねえとも絡みがたくさんある様子なので、そこも楽しみです。だけど、新感線の舞台で笑いをとるのって、めちゃめちゃプレッシャーなんですよ。なんだかここのところ、どちらかというと笑いをとる役回りが多い気がしていて、かなりプレッシャーです。だって、もともと濃いぃ、面白い人がいっぱいいるんですもん。勝てないですよ、劇団員のみなさんには。

――と言いつつ、果敢に挑んできたのでちょっとお馴染み感が出てきましたよね。

そうなんですよ、毎回いろいろなタイプのおバカをやらせてもらっていますので。ちなみに今回は、これまでの中で一番、気弱で、もともと弱くて戦えない子。でも五右衛門と出会ったことで覚醒するような、また違う味わいの、だんだん強くなっていくおバカの成長の物語になりそうです(笑)。

――では、お客様へのメッセージをいただけますか。

前回の『薔薇とサムライ』は僕自身も観ていたんですけど、さっき森奈みはるさんとしゃべっていたら12年ぶりの続編ということになるんですよね。すごいなあ。ファンの方も待ち望んだ、この天海さんと古田さんの顔合わせでまた『薔薇サム』が観られるなんてと、みなさんの期待はより高まっていると想像します。もちろん、そのご期待以上のものを僕たちからお届けできるようにがんばりますので、ここは充分に期待していただいて、ぜひ何度でも来ていただければと思います!

Profile1997年1歳半で初舞台を踏み、その後も劇団の看板俳優としてキャリアを積む。代名詞となっている鮮やかかつ洗練された唯一無二の殺陣、美しい日舞やダンスは多くの人を魅了。個性的な役から正統派な役まで幅広いジャンルを演じている。近年の主な出演作品は、【舞台】『BANANA FISH The Stage-前編-』『陽だまりの樹』(21)、『劇団朱雀 復活公演』(19-20)、『八王子ゾンビーズ』『遙かなる時空の中で3』(18)、『あずみ~戦国編~』(16)、『南の島に雪が降る』(14)、『里見八犬伝』(12)、【映画】『八王子ゾンビーズ』(20)、【ドラマ】『べしゃり暮らし』(EX・19)、『警視庁・捜査一課長』(EX・18)など。劇団☆新感線には、『蒼の乱』(14)、『偽義経冥界歌』(19-20)、『狐晴明九尾狩』(21)に続いて4度目の参加となる。