2004 年に「ウォーターボーイズ2」(CX)で俳優デビューし、翌年には「ムーンライト・ジェリーフィッシュ」で映画初出演を果たす。以降、映画、ドラマ、舞台と数多くの作品に出演し、実力派俳優として活躍。近年の主な出演作に、【ドラマ】「緊急取調室」(22・EX)、「必殺仕事人」(22・EX)、「ホリミヤ」(21・TBS)、「麒麟がくる」(20・NHK)、「課長バカ一代」(BS12他)、「仮面同窓会」(19・CX)、「メゾンドポリス」(19・TBS)、【映画】「嘘食い」(22)、「ザ・ファブル」「多十郎殉愛記」(19)、「帝一の國」(17)、【舞台】「両国花錦闘士」(20)、「劇団朱雀 復活公演」(19-20)、「北齋漫畫」(19)、「光より前に~夜明けの走者たち~」(18)、「INNOVATION OPERA ストゥーパー~新卒塔婆小町~」「MOJO」「犬夜叉」「シスター」(17)など。劇団☆新感線には「髑髏城の七人」Season月〈下弦の月〉(17)など3作目の参加となる。

木村了
コメント

――『神州無頼街』が再始動しましたが、現在の心境は。
今回の場合は「中止というわけではなく延期にします」という言い方をしてくださったので、こちらも「やりたかったな、悔しかったな」というより「それなら待ちましょう」という気持ちが大きくて。大変なお芝居になることは最初から予想がついていたので、それが少し先延ばしされたなという感覚でした。

――やはり大変なお芝居になるという認識で。
いや、だって新感線はいつ出演させてもらっても大変なので(笑)。いのうえさんが僕を大変にするのが好きなんじゃないかなあ。だって本当に毎回ですから。いや、それが楽しいんですけどね。実はそもそも5年前『髑髏城の七人』Season月の本番中に、会長の細川さんから「今回がんばったら、楽しいヤツに出してやるからな」と言われていたんです。それで期待して待っていたら、風の噂で福士ちゃんとマモくんが一緒にやるという話を耳にして「おう、ちょっと待って、それこそ楽しいヤツじゃないか」と。早速、細川さんに「僕、呼ばれてないですけど大丈夫ですか」と確認したら、そのせいなのかわかりませんが結局会長は約束を果たしてくれたことになりました(笑)。

――改めて台本を読み直して、思ったこととは。
まず僕自身の役<凶介>に関してですが、ここまで徹底した“悪”として舞台に立つことって、これまでなかったのでどういう風にしようかなと考えて。それと同時に、いのうえさんは今回どういう風に求めて来るのかなということが怖くもありました。やりようによっては、稽古場でかなり追い詰められる役ですし。

――それこそ噂の千本ノック案件ですか?
ノックになるかもしれないですね。音がちょっとズレただけでも「違う!」って言われるでしょうし。いのうえさんの声ってもともと高いから、がんばって出そうと無理すると喉が潰れちゃうんですよ。それにどのタイミングで息継ぎをしているのか謎で、同じようにやろうとしても息が続かない。そのあたりは今から覚悟していることではありますけど。とにかく僕が演じる凶介は器がちっちゃくて、ずっとうるさく吠えているようなヤツなので、面白そうな役ではありますけどね。もちろん共演者の顔ぶれもものすごいのでどんな化学反応が起きるのか、とても楽しみです。

――現時点では、凶介をどう演じたいと思われていますか。
凶介は、僕が思うにとても人間っぽいというか、完全にイッちゃっているような狂気ではないと思うんです。逆に狂気を演じることで自己防衛しているような人なんじゃないか、と。台本の要所要所ですぐ不貞腐れたりとかして、人間の弱さを出していますし。役割としてはそういうパートなのかな。だってやっぱり、最強の狂人として松雪さんと髙嶋さんがいらっしゃいますから! あの中では、一番人間に近い怖さを持っているのが凶介だと思います。

――ではお客様に向けて、お誘いメッセージをいただけますか。
この舞台を待ってくれていた方々はこういう感じかな、ああいう感じかなと想像して、既に期待がふくらみきってしまったかもしれませんよね。その、ふくらんだ期待を全部いい意味で裏切ってやろうとも思っています(笑)。ですから、ふくらみ過ぎた期待は一度捨ててフラットな気持ちで観ていただけたら。相当ビックリするような楽しい舞台が味わえると思います。まるでお祭りみたいにド派手なステージになるはずですから、スカッと爽快な気分で帰っていただけるかと。明るいニュースもまだそれほど多くない状況なので、ぜひとも劇場に来て、たっぷり楽しんで帰っていただけたらと思います。

Profile 2004 年に「ウォーターボーイズ2」(CX)で俳優デビューし、翌年には「ムーンライト・ジェリーフィッシュ」で映画初出演を果たす。以降、映画、ドラマ、舞台と数多くの作品に出演し、実力派俳優として活躍。近年の主な出演作に、【ドラマ】「緊急取調室」(22・EX)、「必殺仕事人」(22・EX)、「ホリミヤ」(21・TBS)、「麒麟がくる」(20・NHK)、「課長バカ一代」(BS12他)、「仮面同窓会」(19・CX)、「メゾンドポリス」(19・TBS)、【映画】「嘘食い」(22)、「ザ・ファブル」「多十郎殉愛記」(19)、「帝一の國」(17)、【舞台】「両国花錦闘士」(20)、「劇団朱雀 復活公演」(19-20)、「北齋漫畫」(19)、「光より前に~夜明けの走者たち~」(18)、「INNOVATION OPERA ストゥーパー~新卒塔婆小町~」「MOJO」「犬夜叉」「シスター」(17)など。劇団☆新感線には「髑髏城の七人」Season月〈下弦の月〉(17)など3作目の参加となる。